8月の星空
盛夏の流星群 -ペルセウス座流星群- この夏初めてのペルセウス座流星群。極大は8月13日04時52分と予想されているが、今年は月明かりが邪魔をする残念な年だ 天候さえ良ければ、月明かりを避けてなんとか撮りたいと考えているが、こういう時に限って天候にも見放されそう この日の月没は22時39分。まだ西の山際には月明かりが残っているが、よどんだ空気の中ではあるが撮影を始めた 写野の長辺を夏の天の川に沿ってセットしている。したがって、上の写真では天の川の左端にカシオペヤ座が位置し、その真上に北極星。反対に写真ではカシオペヤ座の真下にM31が位置する。写真のほぼ中央に、夏の大三角の1つ はくちょう座のデネブ がある。デネブの下には北アメリカ星雲が赤く輝いている。こと座のベガはこの写真では天の川のすぐ上にある するとアルタイルをかすめて、いきなり長大な高速流星が流れた。ペルセ群特有の、エメラルドグリーンからオレンジ色へと変わる、美しい流星だった ---------------------------------------------------- 14mm、ISO1600、f2.0、20秒、マニュアルWB、LEE SP-31 ソフト №1、Raw 高感度NRはoff、長秒時NRはoff、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷 SONY α7RM5 + FE 14mm F1.8 GM 2025年08月01日22時37分 |
盛夏の流星群 -やぎ座α流星群- 夏の風物詩というとペルセウス座流星群、というほど定着した感がある しかしペルセ群がやってくる前にも小さな流星群がやってくることは、余り知られていない。一般にやぎ座α流星群、みずがめ座δ(デルタ)流星群と呼ばれるが、みずがめ座δ群はさらに4つに分類されるという複雑な構造をしているらしい。4つを代表してみずがめ座δ南流星群と呼ばれることがある。中速流星のみずがめ座δ群に対して、やぎ座α群は低速。ともに流星の極大は7月31日とされているが、対地速度は明らかに違う。今年の極大期は天候に恵まれなかったが、極大後に良好な星空がやってきた やっかいなのは、やぎ座α群とみずがめ座δ群が7月末から8月にかけてやってきてその半月後にペルセ群がやってくる。ということは、月の巡りの関係でどちらも良好な観察条件とはならない、ということ。今年のやぎ座α群とみずがめ座δ群が良好な観察条件となる代わりにペルセ群が夜通しの月明かりに苦しめられることになるとは、皮肉なものだ 上の写真は中央左に秋の天の川が流れ、その南にはアンドロメダ座大銀河M31が肉眼でも識別できる。その右上にはペガススの四辺形とさらにその南には土星が明るさを放っている 南天の低い高度を流れる流星はあまり経験しない。1つには南天は名古屋方面の街明かりが酷いので、良好な観察条件に恵まれないことがある しかしこの夜は、ひょっとしたら南天の低高度の流星群が見られるかもしれないと予想し、天の川から南側に広く写野をとった 南天の比較的低い高度を、ゆっくりした流星が流れた。経路の終端付近で2度爆発した ---------------------------------------------------- 14mm、ISO1600、f2.0、20秒、マニュアルWB、LEE SP-31 ソフト №1、Raw 高感度NRはoff、長秒時NRはoff、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷 SONY α7RM5 + FE 14mm F1.8 GM 2025年08月03日00時52分 |
迎える 流星群の季節 梅雨明け発表後も天候が落ち着かない夜が続いた。しかし8月の声を聞き、ペルセウス座流星群の極大時期が近づいてくると、その他の余り目立たない小さな流星群も見られるようになってくる しかし夜が更けても、もやっとした空気は相変わらずで、上の写真は右側の靄に街明かりが反射している この日の月没は22時39分。下弦直前の月の光が夜空に残り、明るい 北極星近くから夏の大三角の中に飛び込むように流星が流れた。短経路ながら、びっくりするほどゆっくりとした低速流星で、火球並みに明るい光を発した。その速度から最初はやぎ座α流星群かと思われたが、放射点は違うようだ ---------------------------------------------------- 14mm、ISO1600、f2.0、15秒、マニュアルWB、LEE SP-31 ソフト №1、Raw 高感度NRはoff、長秒時NRはon、赤道儀で恒星追尾撮影、揖斐谷 SONY α7RM5 + FE 14mm F1.8 GM 2025年08月01日22時17分 |